2010/12/25
目が覚めた。
トイレに行かないと。たばこを吸いたい。何かを飲みたい。
体中からいろんな信号が発信され、自分のこの体をなんとか外の世界に対応させようと必死だ。
そうだ、今日はでかけないといけない。
まずは梅田へ。そのための準備を。
格好はどうしようかと考え、寒いぐらいがちょうどいいという結論に達し、まずはお風呂に入る。
熱いシャワーで目を覚ます。
シャワーを頭にかけながら、頭の中に浮かんでは消える思考に注意を傾けながら、手順どおりに体を洗う。
お風呂からあがり、グレープフルーツジュースを飲みながら煙草を吸っていると、
約束の時間に遅れそうなことに気がついた。
しかし急ぐ気はない。
朝急いでしまうとその1日がうまくいかない。忘れ物をしたり、思考の整理ができていないせいで選択を間違えてしまったりする。
さて出発しなければ。
ちょっと間に合いそうにない。歩きながら見る景色は天気の良さもあって、とても綺麗だ。
公園をみると親子がキャッチボールしている。
学校のグラウンドでは、休みで貸切になったグラウンドで小学生が遊んでいる。
クリスマスに見る景色は、今年のクリスマスが休日だということもあって、とてもゆっくりした時間のように映る。
さて、腕時計に目をやると、いよいよ待ち合わせに間に合いそうにない時間を針が指していることに気づく。
しかし、まだ待ち合わせの時間を過ぎてはいない。
時間遡行する必要はないが、しかしこのペースでは間に合いそうにない。
クリスマス観察をとりあえずあきらめ、タクシーに乗ることにする。
タクシーに乗ると、力強い推進力をやわらかいクッション越しに感じながらクリスマス観察を続けることができた。
しかし、歩行とは比べものにならないくらいのスピードが出る。そこからくる疾走感の楽しみが大きくなり、クリスマス観察をやめた。
生活にアクセントを持たせるスパイスのようだ。この疾走感は便利だと思った。
キラーアプリを見つけたようなちょっと嬉しい気持ちになり、タクシーの運転手に聞いた。
「11:35梅田間に合いますか?」
運転手は何か答えてくれたが、そのときたまたま耳が遠かった。だから聞こえなかった。
「今日は耳が悪いな」と思いながら、しかし運転手の雰囲気からどうやら間に合いそうだという推測を立てた。
梅田に着き、時間に間に合ったことを確認し、たばこが1本吸える時間があることがわかった。
たばこを吸いながら
「今日はタクシーにたくさんお世話になりそうだ。」と思った

